井戸底より

とりとめのない散文、水底に沈んだ駄文

The Forgotten Cityクリア感想

Outer Wildsみたいなシステムにクエストマーカーつけたらどうなんの、ってのを実現したゲームでした(直球ネタバレ)

知っての通りOuter Wildsは探索を繰り返すことで謎を解いていくシステ厶のゲームである。クエストも目的も何一つ知らされない状態で惑星に放り出され、そこから手繰りで調査を進めるあの感じをDLC終わってからずっと求めている。誰かおれの渇きを癒してくれ

 

Outer Wildsのよくある批判の一つが導線が弱くて手詰まりになりやすいという奴で、クエストマーカーとかタスク一覧を設置するべきかどうかという議論は数百年くらい続いている。個人的には過去の情報を閲覧する機能で十分だと思う一方で、恥ずかしながら自分も手詰まりで一部攻略を見てしまったのは事実なので一理あるとも考えている。可能なら自力で全ての謎を解き明かしたいと思うのは尤もである。ジャンプスケア無理だから追いかけっこは無理なのよ

The Forgotten Cityは探索よりも対話に重きを置いており、探索ゲーと言うよりマダミスを繰り返している感じに近い。原作となるmodの方がよりそんな感じではある。対話によって謎が明かされるのでゲームはほとんど詰まることはなく、スムーズに進行できた。探索は必要ではあるがマップがそこまで広くないこともあり、提示されたクエストを消化していけばほとんど迷うことはなく、それでいて攻略の自由度がある程度担保されているのでゲームバランスが練られていると感じた。

トロコンまで10時間程度でサクっと遊べる良ゲーだった。

 

ストーリーはローマ帝国の大火から逃れた人々が流れ着いた地下都市から始まる。ローマ神話についてあまり詳しくなかったが作品内で情報は提示されるので特に困ったりはしなかった。神話のモチーフの組み合わせ方が上手いと思った。種明かしはベタな展開とは言えるもののラストに至るまで徹底的に秘匿していたので意外性があり面白かった。

エスト一覧が見られることについて、最初は違和感があったものの、途中から全く気にならなくなった。Outer Wildsにクエストラインが必要かどうかはこのゲームで証明されるわけではない。でも情報一覧からそれとなくヒントを見せるくらいはしてもいいと思った。

 

グラフィックに関してはUE臭さを脱臭できてない感じ。気になったのは垂直同期とかGCの問題なのかちょいちょい一瞬止まることとExposureの設定が甘くて画面が暗すぎになることが多かった。弓を持つと緩和されるので弓を持って行動するといい

あとは巻き戻しにならない会話、キーアイテムが幾つかあったのも気になった。まあゲーム都合で割り切れる程度の要素でありループ毎に回収してたら面倒この上ないのでこれでいいんだが

セール時に半額で買えたので自分は躊躇わずに良ゲーと言えるが、通常のお値段だとグラフィック周りが気に入らないかも。体験については文句なしである。