井戸底より

とりとめのない散文、水底に沈んだ駄文

JGAurora JGMaker Magicを買った

うちで稼働している3DプリンターはFDM式のAlunar M508と光造形式のQIDI Shadow 5.5Sの二つ。M508は確か2017年末に買ったからもう三年くらい働かせていることになる。それで久々に調べたらどうも製造元のAlunarという会社が吹っ飛んだらしく、Amazonには新製品も予備部品の在庫も一個もないし公式サイトも閉鎖している。かなしいなぁ

 

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Amazonの在庫全部死んでるの図

というわけで新しい3Dプリンターを買いました。

機種はJGAurora社のJGMaker Magic、Ender 3のパk似た構造をしているが筐体はアルミフレーム、底面は板金、Y軸リニアブッシュ付きで199$とか180$とか。自分が買った時は22kくらいだった。非常にコスパのいい商品と言えよう。しかも性能も最廉価帯の癖に中々のもの。いい時代になったなぁ...

 

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後光がみえる

廉価中華製品らしく幾つか欠点もあり、最も深刻な問題点はX軸駆動ベルトにある。構造上X軸ベルトをガイドローラーの下に通す必要があり、ベルトにかかる荷重が一定ではなくノズルが左右に移動すると緩んだりする。

 

そのためまともにプリントするにはベルトテンショナーが必須といえるが、同梱されていないどころかマニュアルには「X軸ベルトをかける」しか書かれていない。手違いで入ってなかった可能性もあるがマニュアルに何も書いてないんだから仕様だろう。ベルトの長さ的にベルトテンショナーをかけるのは想定されていると思うが...

 

 とりあえず旧3Dプリンターに使っていたスプリングベルトテンショナーを引き剥がして使っているが、普通に買おうとすると十個セットしか売ってなかったりして面倒なので同梱してほしかった。

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ベルトテンショナーつけた

あと気になる点はCuraの印刷予想時間と実際のプリント時間が合わず、たいてい1.5倍くらいかかるところ。見た感じプリンタ内部で加減速の独自処理を走らせているっぽい

 

というかマニュアルの情報量が少なすぎる。日本語の情報が少ないことも相まって初心者が初めて買う3Dプリンターとするには地雷が多いかもしれない。良い商品なんだけどなぁ...

 

一応目立った良い点も挙げておくと、ヒードベッドが荒くて素で剥がれにくいためケープとかは全く必要なく、また接着面がマットで良い感じの仕上がりになる。まぁこれにはレベリングがしにくいとか経年劣化が心配とか付随する問題もあるんだけども

 

次回は改造します。